ラジオの話
2月8日、RCCラジオ「ラジプリズム」という番組にお呼びいただいて短歌会を代表して3人で短歌の話をしてきました。いろんなことをやっているといろんなことが起こる。しかしこういう風に取り上げてもらえるのはかなりラッキーでしょう。ありがとうございました。
中身は聴いてもらえたらと思います。radikoタイムフリーで聴ける間にどうぞ。エリア内だと無料。20分くらいのコーナーという話だったんだけど思ったより長く出ている。
[radiko.jp]RadiPrism | RCCラジオ | 2018/02/08/木 | 22:00-24:00 http://radiko.jp/share/?t=20180208220000&sid=RCC
ド緊張しているな。できてない話がかなりあるけどすごく丁寧に扱ってもらって楽しかったです。自作短歌もちゃんと間に合って作れてよかった。締め切り、というか時間が全然守れない人生だ。今回呼んでもらったのとは関係ないけど、実はいまテレビ局で裏方のバイトをしていて生放送を仕切る人の時間感覚に触れる機会がある。プロの管理能力は本当に秒単位だし、そういう社会人もいる一方でおれはいつまでもぬるく遅刻したり昼夜逆転したりしている。さらに今回ラジオのスタッフさんのなかに同世代のひとたちがいていい加減ちゃんとしなきゃ〜〜と強く思った。
「ラジプリズム」はマンガ・アニメ中心に広くサブカルを取り扱う「ラジオの中の部活動」というコンセプトの広島のSCHOOL OF LOCK的な番組で、たぶん地元中高校生たちの間ではどっち聴いてるかで派閥があったりするんだろう。当然秒単位の世界で喋ってる側のプロであるカンダ部長も凄いひとで何でも拾ってくれるし即詠で一首作っていた。いろんなすごいひとがいる。そしてたくさんの大人がいろんなところにアンテナを張りまくってこういう番組を作っている。
ちなみにおれは中学生のときCROSS FMのCROSS SUPER SUNDAYという番組をよく聴いていました。実家は福岡の電波が入ったので。これも学校みたいなコンセプトの番組で、そういうの各地にけっこうあるんだな。途中でパーソナリティが捕まって降板したのとかアシスタントだった芸人がそこからメインパーソナリティになったのとかちゃんと覚えていて、当時のおれは真剣に聴いていたんだと思う。BLUE RIVERという2人とも180cm・100kgオーバーのコンビです。
BLUE RIVER 『かっこいい職業』 - YouTube
いま思い出して調べて初めてネタを見ました。うわ〜、そうそうこの声。中学生のときよく聴いていたから同級生に会うような感慨だわ。
で、まあ中高生のときもよくラジオ聴いてたし、今は毎週菊地成孔の粋な夜電波を聴いてるしで、やっぱりラジオ好きだからいつか自分が喋るとか選曲とかする側になる妄想なんかめちゃくちゃしてきたわけですね。おれは喋るのが上手くないしどんどん下手になっていってるんだけど、そういう意味でも憧れの職業としてラジオパーソナリティはあるな。
ちゃんとしたスタジオで喋るの楽しかったな〜、短歌続けていけばまたいつかこんな機会があるとは限らないけど、そういう目標があってもいいかもしれないと思いました。あとはいつか自分で選曲がしてみたい!
以下、全く関係ない話ですが小沢健二の先行配信されてる新曲がすごくいいです。カップリングは満島ひかりとのデュエット。
小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先) - Single」をApple Musicで
歌詞が先に公開されていたんだけど岡崎京子との関係の開示感とか楽曲中での「小沢くん」のところとか 私小説的だと言われていて、確かにポップソングの詞に仕込まれるレイヤーとしてはちょっと複雑すぎるしどうやって「小沢くん」のところを歌うんだと思っていたら映画出演者による朗読でしたね。そうなのか〜〜!!
これラップというよりポエトリーリーディングだと思うけどめちゃくちゃツボだ。かっこいい。本人が歌っていたらちょっと流石にどうかと思うけど吉沢亮の語るところ、こんなの聴いちゃっていいのかとさえ思う仕上りになってる。
こういうふうに演劇っぽく複数のひとの朗読とかセリフが織り込まれる曲がそもそも好きで(苦手な人は苦手だよなというのもわかるけど)、□□□や清竜人やそれこそ菊地成孔プロデュースのrinbjoのアルバムとかがあるな。
□□□(クチロロ)「TONIGHT」をApple Musicで
日本のポエトリーリーディングのかっこいいやつをずっと探してて
小林大吾「1/8,000,000」をApple Musicで
【PV】「Pellicule」by 不可思議/wonderboy - YouTube
ガチンコのポエトリーラップではこういうのがあってなんとなく系譜もわかるようになってきたんでどんどん教えてほしいんだけど、最近はもっと朗読寄りのがかっこいいトラックに乗ったようなやつを探したいと思っていたところに小沢健二の新曲が来た。何も言えなくなってしまった。